Q2　シルバー人材センター　必要経費の特例とは？

　昨年の途中からシルバー人材センターから派遣されて働き始めたのですが、シルバー人材センターに登録して働く人は、通常の給与所得とは所得の計算方法が違うと言われました。具体的には、どのように計算するのでしょうか？

A2　実際にかかった経費の額が55万円未満でも55万円まで認められます。

　シルバー人材センターからの収入（配分金）は、「雑所得」とされ、必要経費（交通費、材料費等）の控除が認められます。そして実際の経費が55万円に満たなくても、所得金額の計算上55万円まで認められることになっています（家内労働者等の必要経費の特例）。

　シルバー人材センターからの配分金の他に、給与収入があれば、55万円から給与所得控除の金額を差し引いた残額が、特例で適用できる経費の上限額です。給与収入が55万円を超えるときは、家内労働特例は適用できません。

　事業所得や雑所得があると、事業所得や雑所得の実際の経費の合計が55万円のどちらか大きいほうを経費とします。事業所得・雑所得の実際の経費が55万円を超えるときには、家内労働特例を適用することができません。

『納税通信 』 は、オーナー社長向け財務・税務専門新聞です。
発刊から約70年、経営者のみならず、会社経営のパートナーである税理士等専門家からも貴重な情報紙として多くの支持を得ています。

税務のご相談は増田浩美税理士事務所 まで