Q2　本契約前の仮契約　印紙は必要？

　当社では、一定額以上の金額の注文を受注した場合に、発注者との間で「仮契約書」を作成することにしました。本契約の際には、本契約を締結しますので、この「仮契約書」には、印紙を貼らなくてもよいのでしょうか？

A2　印紙税法上の契約書には「予約契約書」も含まれるため、仮契約でも印紙が必要です。

　印紙税は、印紙税法に定められた課税文書を作成する際、文書を作成する都度課税される税金です。文書が作成される限り、たとえひとつの取引について数通の契約書が作成される場合でも、また、予約契約や仮契約と本契約の2度にわたって契約書が作成される場合でも、それぞれの契約書に印紙税が課税されます。

　取引の都合上、「仮契約書」と「本契約書」を作成しなければならないのであれば、「本契約書」の契約金額については「仮契約書記載のとおりとする」などの記載にすれば、「本契約書」は契約金額の記載のない文書として取り扱われるため、200円の印紙を貼り付ければよいことになり、印紙税が節税できます。

　「念書」「覚書」「確認書」といった書類も、その名称で判断するのではなく、その記載内容により課税文書に該当するかどうかを判断します。印紙の貼り忘れが無いように注意しましょう。

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