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税務情報
納税通信3819号 vol.2
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その他 |
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Q2 自宅を壊して賃貸住宅に 取り壊し費用は経費?
この度、引っ越しを機に、今まで住んでいた自宅を取り壊し、賃貸アパートを建設する予定です。自宅の取り壊し費用は、賃貸アパート経営の際の必要経費となりますか?
A2 非事業用建物は、取り壊しの目的が事業用建物への建て替えであっても、家事費となります。
個人による解体費用の税務上の取り扱いは、建物を取り壊す目的によって異なってきます。建物の敷地を建物とともに取得した場合、その取得後おおむね1年以内にその建物の取り壊しに着手するなど、初めからその建物を取り壊して土地を利用する目的であることが明らかであれば、その建物の取り壊しのときの帳簿価額と解体費用の合計額は、その土地の取得価額に算入することとされています。
また、賃貸用建物などの事業用の建物が古くなったため建て替えて、新たな事業用建物を建設する際に発生する解体費用は必要経費に算入します。
同様に事業用建物を建設する場合でも、ご質問のように自宅などの非事業用建物を取り壊すのであれば、たとえ取り壊しの目的が事業用建物への建て替えであっても、単なる家事用資産の処分ですので家事費として取り扱われます。
土地を譲渡するために建物を取り壊した場合、事業用建物か非事業用建物かにかかわらず、取壊し費用は譲渡所得の計算上、譲渡費用として控除されます。
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