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納税通信3821号 vol.3
【天涯孤独の身 遺産はどこへ行く?】

May 02, 2024

その他

Q3 天涯孤独の身 遺産はどこへ行く?

 

 私は独身で兄弟姉妹もいません。両親とも健在ですので、万が一、私が先に死亡した場合には、私の財産は親が相続することになると思いますが、両親も亡くなっていた場合、私の財産はどうなりますか?

 

A3 遺言書があれば指定の方へ、遺言書がなければ全て国庫に帰属します。

 

 生涯独身、または子どもがいない夫婦で夫または妻に先立たれてしまったなど、いわゆる「おひとりさま」が亡くなった場合、遺言書があれば、その遺言内容に従って指定の方へ遺贈されます。遺言書がなければ法定相続による分割となり、法定相続人である親(祖父母)や兄弟姉妹(亡くっている場合は甥や姪)に遺産が継承されます。

 しかし、親も祖父母も兄弟姉妹も甥や姪もいない場合は、甥や姪より遠い親族には遺産は継承されないため、相続人不存在となり、遺産はすべて国の財産となります。

 生前にお世話になり、自分の財産を譲りたい相手がいる場合には、必ず遺言書を残しておきましょう。遺言書であれば、個人だけではなく、法人を寄付先と指定することもできますので、慈善事業を行っている法人や団体を指定することもできます。

 

 

 自分に本当に法定相続人となる人物がいないかの確認、不動産や預貯金、有価証券、保険契約等の財産目録の作成など、生前にできる準備をしておきましょう。自分に何かあった場合に、契約に基づいて財産管理や万一の場合の対処方法等を任せることができる任意後見契約を検討してみてもよいでしょう。

 

 

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