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税務情報
納税通信3847号 vol.1
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その他 |
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Q1 モデルチェンジ前の在庫 有効な活用法はある?
主力製品をモデルチェンジします。改良前の在庫が相当数あって、処分するにしてもかなりの費用がかかります。そもそも製品としては問題がないので有効活用したいと考えていますが、良い方法を教えてください。
A1 国や地方公共団体に寄付することを考えてはいかがでしょうか。社会貢献になるだけではなく、一部を損金にできるので、節税にもなります。
損金にできる寄付は現金に限りません。最近では食品や物品などによる寄付を積極的に受け入れている団体もあります。支払額の全額が経費となる「指定寄付金」に該当する共同募金会でも、品物による寄付を積極的に受け入れています。フードバンクなどの組織に食料品を寄贈・提供した場合にも、一定の条件のもとで、経費として全額損金算入が認められます。
適用する寄付金額は、受け入れ先が一般的な流通価格を基礎として算定した金額となります。会社で計上している在庫金額が寄付金額となるわけではありません。
「国または地方公共団体に対する寄附金」と「指定寄附金」については、その支払額の全額が経費となります。また「特定公益増進法人等に対する寄附金」と「一般の寄附金」は、一定の損金算入限度額を超えるものは経費にできません。
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